除雪機はHONDA(ホンダ)かYAMAHA(ヤマハ)か、ゆるーく比較

 

社長の自宅用除雪機選び

マンションから一軒家への引っ越しに伴い、除雪機の購入を検討している社長から、

これどうだろうと連絡が来ました。ヤマハのYT660Bです。

恐らく社長は除雪機を触ったことがないと思われますが、私は実家にあるのでたまに使うのと、他にも何台か使ったことがあります。(ちなみに実家にあるのはヤマハYS-1070Tです)

というところで聞いてきたんだと思うので、過去の経験に最近のトレンド、商品レビュー、インプレ、感想、などなどを調べながら比較検討していきます。

 

ブレード搭載除雪機 ヤマハYT660B

まずこのブレード付きだけど、ほとんど使わない気がします。

朝起きたら30センチオーバー!長靴埋まります!ヒエー(´Д`)ってなったら最初からオーガで食ってシュートで飛ばすという作業になると思います。オーガ動かすほどでもないよなあという5~10センチ程度の軽い雪の時はこのブレードで寄せたら楽だよって話なんだと思うけど、健康な人なら絶対に嫌になってジョンバ使うことになると思います。

除雪機はアクセル全開全速力でも動きがノロいのです。

広い場所でただただ飛ばすだけというなら除雪機だけで99%片付きますが、住宅街で建物や車があって、雪を飛ばしていい場所はここだけですってなってくるとそういうわけにもいきません。

細かいところや浅い雪にはジョンバを使う。

集めた雪や深い雪にはママさんダンプを使う。

この「ママさんダンプ」の部分が除雪機に置き換わる感じです。人力をなくすことは無理なので、使わない(であろう)ブレードに5万円出すなら、ワンランク上の除雪機を買った方が良い結果になるのではないかと思います。

 

 

HONDA(ホンダ)かYAMAHA(ヤマハ)か

除雪機といえば、赤い除雪機のホンダと青い除雪機のヤマハの二大勢力!って思ってたけど、

ホンダが約6割、ヤマハが約2割、

国内シェアはこんな感じで結構差がありました。

うちの近所は圧倒的に青い除雪機が多いんだけどなー。

 

飛ぶのはヤマハ

実際に比べてみたわけじゃないんだけど、同じ馬力でカタログ上の飛距離が同じでもなぜかヤマハの方がより遠くへ飛ぶという噂はあちこちで聞いたので、うちの近所のように田舎であまり障害になるものもなく、ガンガン飛ばせー!というような地域ではヤマハの方が人気があるのかもしれません。

 

操作性はホンダ

ハイブリッド除雪機に限った話になってしまいますが、除雪はエンジン、走行はモーターで行うため走行の操作性が抜群に良いです。

操作性?なんか違うな。操作レバーやスイッチ類の使い勝手が良いという話ではなくて、小回りが効いたり(その場で回転ができたり)、カクカクしないでスムーズに旋回ができたり、車体の取り回しが良いですよということです。

ちなみにうちの実家のヤマハのやつには「イージーターン」という簡単に旋回できるスイッチがついていますが、ユンボにもちょっと乗れる私が、キャタピラなんだからこう押せばこう動くだろうという直感的な操作をすると逆に旋回します。非常に厄介です(´Д`)

 

販売店選びが結構重要かも

うちの実家の除雪機は、使わない期間は購入した販売店に預かってもらいます。

オイル交換と点検付きで、年間1万円だったかな?

※田舎だから安いようです。札幌はもうちょっとかかります。

私は自分でオイル交換したり、多少の不具合や故障なら修理するのも好きなのですが、そうじゃない場合は良い販売店と良いお付き合いをしていた方が何かあった時に安心です。

 

ハンドルの高さ調整機能

実家の除雪機を使ってていつも思うのが、ハンドルの高さはなんとかならないのか?ということだ。

低い。めっちゃ低い。ただでさえ低いのに、移動の際オーガーを上げるとハンドルは更に下がる。これはもう罰ゲームと言ってもいいのではないかというような姿勢になる。

私ほどではないけど、社長もそこそこ長身なので(183cmくらいだっけな?)結構重要なポイントになりそうだ。ということで調べてみるとあっさり発見。

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5センチかー。たかが5センチ。されど5センチか。

これできるのはホンダのハイブリッドだけっぽい。

そしていつでも好きに調整できるわけではなく、調整は販売店でやってもらいなさいとのことなので、奥さんが使う時は下げますーというような調整がいつでも自由にできるわけではないらしい。

むう。

 

ホンダ除雪機の良いところまとめ

クロスオーガ

通常のオーガは一方向にしか回転しませんが、クロスオーガ搭載機種は正転する部分と逆転する部分を併せ持っているので硬い雪があっても浮き上がりにくく、圧雪を削りたい時なんかには威力を発揮しそうです。

ただ、クロスオーガを搭載しているのは3機種のみで、ハイブリッドには採用されていません。

 

ハイブリッドの強み

車のように、エンジンとモーターを交互に使って燃料の使用を抑えるとか、両方使って出力を上げるということではなく、除雪部分(雪を食って飛ばす)はエンジンで、走行はモーターでという役割分担をすることにより、抜群の旋回性能を生み出しているようです。

私が思うハイブリッドの一番の強みはこれ。

 

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除雪機を使い始めると、エンジンの回転数はずっと一定(ほとんどの場合アクセル全開で固定)です。

雪の量や重さに合わせて進む速度を調整しながら、シュート(飛ばす方向)も調整しながら、オーガの前に危険がないか注意しながら、というように一度に多くのことをやらなければなりません。その中のひとつ、「雪の量や重さに合わせて進む速度を調整」これを除雪機が判断して自動調整してくれるというのです。

私は嫌です。それを手動でいかにうまく操作するかが楽しみなので(笑)

でも使うのが自分(ってか今回の場合は社長)だけではなく、奥さんも使う機会があるんだろなと思うと、ハイブリッドのこの機能はものすごく魅力的です。

あとさっき書いたハンドルの高さ調整機能もホンダのハイブリッドだけ。

その雪をその速度で行ったら食いきれないよ!を強行すると、キャタピラがスリップするだけで済む場合もありますが、最悪シュートの中が詰まります。エンジン切って、付属(してるはず)の棒でつっついて、ベタ雪の場合この作業もなかなかのものです。楽するために除雪機買ったのに、一体何をやってるんだろう(´・ω・`)となってしまいます。

 

あとちょっと心配なのが耐久性。新品で買ってちゃんとメンテナンスしてれば5年10年問題なく使えるとは思いますが、15年、20年使いたいとなった場合はシンプルな構造(非ハイブリッド)の方が良さそうな気がします。

 

ヤマハ除雪機の良いところまとめ

シャーボルトガード

除雪機の安全装置のようなもので、石、コンクリート、木、などなど、こんなもん食ったらオーガもなんもガチャガチャになってしまうぞ!って感じの異物を巻き込んでしまった際に、シャーボルト(シャーピン)という部品が切れることによりオーガに動力を伝えなくします。

パワーのない除雪機だと氷とか、ちょっと硬い雪のかたまりでもシャーボルトが切れたりします。

シャーボルト自体は1本数百円で買えますが、万が一切れてしまったら冬のくっそ寒い中穴を合わせてボルト入れて、ナットがなかなかつかないから手袋脱いで、やれスパナはどこだ、共回りするからもういっこスパナないとだめだなんていう作業をやらなければなりません。

が、ヤマハの除雪機は全機種シャーボルトガード搭載でシャーボルトがほとんど切れません!

うちの実家のももう5年?6年?くらい使ってますが、切れたという話は一度も聞きません。

ジェットシューター

超高分子量ポリエチレンとかいう素材の成形板をシューターの内部に装着し、通常より滑りが良いため雪詰まりが軽減されます。

よく飛ぶと言われる理由もこれのせいかもしれません。

静音モデル

静音設計のモデルがいくつかあります。

うちの実家で使ってるのも静音モデルですが、あれで静音だったら普通のはどんだけうるさいんだ?と思うくらいの音がします。

 

 

いずれのメーカーにせよリセールバリューは良い

趣味や娯楽のものではないので、不要になった際も高く売れます。雪問題は切実です。

大雪に見舞われて急激に需要が増えた場合でもメーカーは増産しませんので(したところでその年には間に合わないので)、そういう時には2シーズンくらい使った中古が新品と同じ価格で売れたりすることもあるようです。

ですので当初の想定の予算よりちょっとお高くなるけど、使ってて楽なの買っちゃってもいいんじゃない?ということで、

 

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感想(4件)


ホンダのハイブリッドが本命。

 

もしヤマハに魅力を感じるなら、ヤマハの場合は特にこのモデルじゃなきゃってのはありません。魅力的な機能はほぼ全機種共通でついてるし、好きなサイズで選んでしまっていいと思います。

 

あとは、、購入前に現物は必ず見るように!

以上!

 

【追記】ホンダのハイブリッドにしておいた方がいい理由

自宅のだったり、実家のだったり、近所の人が使ってるのを触らせてもらったり、ここ数年で各社の様々なモデルの除雪機を使ってみて、やっぱホンダのハイブリッド除雪機最強だなと思っています。

・ボタンひとつで楽に旋回。

・雪の量を感知して自動で走行速度を調整してくれる。

・ハンドルの高さを変えられるので長身の人も楽チン。

ってのは上に書きましたが、それ以外にわかった良い点悪い点を書きます。

 

フルカバーで音が静か!

まず、ハイブリッドじゃなかったとしてもホンダの方がちょっと静か。

エンジンが完全にカバーで覆われているハイブリッドは更に静かです。

エンジン全開のヤマハの横で会話は不可能ですが、ホンダのハイブリッドならちょっと声を張れば会話ができます。

カバーがツルっとしてるので除雪後の片付け(雪おろし)も楽です。

 

ガス欠しても動く!

駆動がモーターなので、エンジンを掛けなくても移動することができます。

あまり長い距離をエンジン掛けないで動かしてしまうとバッテリーが上がってしまいますが、ちょっと移動させたり、ガス欠してしまった場合などは非常に便利です。

 

燃料タンクが樹脂!

錆びないヽ(o゚ω゚o)ノ

 

エンジン始動が良い!

これはハイブリッドだからということではなくホンダとヤマハの比較になりますが、エンジンのかかりが良いのはホンダです。

毎年お店に預けてきっちり整備してたらそれほど差は感じないかもしれませんが、今回整備サボっちゃって1シーズン寝かせて久しぶりにエンジン掛けます!って時でもホンダは10秒くらいセルを回せばかかる印象。

対するヤマハは「もうそれ無理なんじゃね?」ってくらいセルを回し続けないとかかりません。社長んちのもそうだし、向かいのおじさんのもそう。

1回掛かってしまえばその後はそれほど苦労することはないんだけど、日々使ってるシーズン中で、

「やべっ、チョーク戻すの早すぎてエンストしてしまったぜw」

なんて時でもホンダならすぐに掛かりますが、ヤマハはご機嫌斜めになってしまうことが多々あります。

 

走行でたまにギクシャク

停止状態からゆっくり動き出したい時に走行レバーをそーっと動かすのですが、前進側に倒してるのに一瞬後退することがあります。逆もあります。

ドキッとしますw

あと旋回ボタンも微妙にレスポンスが悪いのか、早い走行で小回り効かせながらキビキビとやっている時に自分の思ってるタイミングで動いてくれなくてイヤーン(´Д`)となることがたまにあります。

広いところで使ってる分には気にならないかもしれませんが、ちょっと気になるポイントです。

 

旋回ボタンが弱いらしい

あちこちの除雪機販売店(バイク屋さん等)を回ってあれこれ聞いて歩いてる時に教えてもらった話で私自身はまだこの症状を体験してはいないのですが、ハイブリッドの旋回ボタンは5年くらいでダメになるパターンが多いとのことです。

壊れたところで除雪ができなくなるわけじゃないですし、部品交換するにしてもそれほど高いものでもないのでそれほど気にしなくてもいいかなとw

別な販売店では「初期の頃からハイブリッドはかなりの台数売ってメンテもやってるけど、旋回ボタン故障したなんて見たことないぞ?」と言われたので、使い方(保管状況も含め)によるのかなという気もしています。

追記

実際に壊れました。自分で修理した時の記事は下記です。

ホンダ除雪機の除雪クラッチスイッチが壊れたので分解修理した
ホンダ除雪機のスイッチは壊れやすい私が使ってる除雪機はホンダのハイブリッド除雪機HSS1170iには、右旋回、左旋回、除雪クラッチ(オーガを回すスイッチ)の3ヶ所に丸いボタンスイッチがあります。この黄色とオレンジのやつなんだけど、これが結構...

 

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