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【廃墟】旧奔別炭鉱 立坑櫓 三笠市 哲学の木の件を思い出す

すごい廃墟が見えたので

三笠市立博物館へ行った帰りに、でっかい廃墟が見えたので近くまで行ってみると、そこには住友奔別炭鉱の建物がありました。

 

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近くまで行くとジオパークの看板が。

そして敷地内は社有地につき立入禁止となっています。

 

旧奔別炭鉱 立坑櫓 ホッパー

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看板の位置から撮影したのがこれ。

ここから先はロープが張られ、立入禁止となっています。

背の高い鉄骨部分が立坑櫓(これで地下数百メートルの坑道へ人や資材を上げ下ろしします)、コンクリートの建物がホッパー(貯炭場)です。

立坑櫓は昭和34(1959)年完成、翌35(1960)年操業開始、当時は東洋一の立坑と言われたようですが、昭和46(1971)年に閉山。稼働したのは11年だけ。

今年は2016年なので、完成から57年、動かなくなってからは45年か。

 

旧奔別(ぽんべつ)炭鉱の場所

住所的には三笠市奔別町なのですが、三笠市幾春別町の街に行けばでっかいのがそびえ立ってるのが見えますので幾春別を目指して行った方がわかりやすいと思います。

 

美瑛の哲学の木が脳裏に

祖父が炭鉱夫だったので、炭鉱への興味は普通よりちょっと強めなのかもしれない。

廃墟大好き!ってほどではないけど、歴史を刻んだ姿を見ると感慨深さを感じることはあります。

巨大な立坑を目の前にして、

「もうちょっと近くから撮りたい」

と、一瞬悪魔がささやきました。

それと同時に美瑛の哲学の木が倒された時のことを思い出しました。

 

美瑛町の丘の上の開けた畑の真ん中にぽつんと1本だけ立ってるポプラの木。

地面の傾斜に対して逆向きに傾いている姿が哲学的とのことで、哲学の木と呼ばれるようになりました。

人気の観光スポットとなっていた哲学の木ですが、観光客(特にカメラマン)のマナーの悪さに地主さんは苦悩されたようです。

木が倒された直接的な原因ではないにしろ、これはひどいなと思った記憶があります。

詳細はこちらのまとめ参照してください。

【拡散】2/24、美瑛の丘、哲学の木がついに倒される【ある写真家だけが知る地主の苦悩】

 

入っちゃダメだとわからないで入ってくる人、わかってるけどもし何か言われたら謝って去ればいいだけのことでしょ?くらいに思ってる人、いろんなパターンがあると思いますが、悪い菌などが持ち込まれて農作物が病気にかかったりすると、その被害はごめんなさいで済むようなものではありません。

 

私も牧場で働いていたことがあるので、地主さんの苦悩はわかります。

牧草地なんかは特に、遠慮無く人が入ってきます。ただの草原だと思っているんでしょう。そこに入って行けば道路からは撮れない、いい写真が取れるのかもしれない。

でも酪農家にとって牧草は作物です。手間ひまかけて育ててるんです。無駄に踏まないでほしい。

 

カメラを持っていれば、誰もが良い写真を撮りたいと思う。それはわかる。

ルール違反の効果は絶大だ。立入禁止の中に入れはきっともっといい絵が撮れる。

ちょっとくらいなら入ってもいいんじゃないかと思った時には、なぜ立入禁止にしているのかを考えて欲しい。

奔別炭鉱の敷地がなぜ立入禁止なのか。危険だからだ。老朽化した建物はいつ何が上から落ちてくるかもわからない。

ちょっとくらい敷地に入ってもいいだろう。もうちょっと近付いてもいいだろう。ここまで来たらもう建物内に入っちゃってもいいかな。って勝手に入って危険な目にあったらどうなるか。怪我したら、いやもっと言えば死んだらどうなるか。

死んだ人はアホみたいな顔してればいい。自業自得とはでは言わないにしろ、自己責任だ。

でもそれだけじゃ済まないあちら思考の世の中になってきているので、建物の所有者が責任を問われるようなことも考えられる。

そうなったら住友は全てを解体するでしょう。いや、むしろ今すぐにでも壊したいという考えもあると思う。リスクだから。

それをしないで遺産として残してくれていることに感謝をする気持ちがあるなら、ルールを守って遠くから見守って欲しいなと思うのです。

 

奔別アートプロジェクト

家に帰ってからもあの立坑の姿が忘れられなくてGoogleで画像検索してみると、敷地内どころか建物内で撮影した写真までもが出てくる出てくる。

やっぱみんな勝手に入っちゃってるのか?と調べてみると、NPO法人 炭鉱の記憶推進事業団という団体が、炭鉱の記憶アートプロジェクトというイベントを行っていて、私が調べた限りだと、2012、2013、2014年と旧奔別炭鉱にて奔別アートプロジェクトを行っていました。

この期間中であれば敷地内にも建物内にも入れるのでネット上に写真があってもおかしくないんだけど、開催期間がいずれも秋(9~10月)なのに、これ、真冬に中入っちゃってるよね。って感じの写真もあったりする。

Googleストリートビューでも敷地内や建物内を360度見れる写真が掲載されていますが、2015年9月撮影とのことなので、個人又は会社で所有者(住友)から立ち入りの許可をもらったのではないかと思われます。

 

遺産を後世に残すための活動をしている方々の努力も、事故が起これば水の泡です。

写真を撮りに来た人だって、その被写体が好きだから来てるはずです。

ルールを守りましょう。

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