「カジカの子」コストはイクラの1/10?
北海道の秋の味覚の代表と言っても過言ではないであろうイクラ。
今年は秋鮭の不漁によりイクラが高騰しまくりで、スーパーで売ってる生筋子の値段がグラム980円とか?
キロ1万円??
思わず二度見していまうような価格になっています。
生筋子を安く買ってきて自分で醤油漬け作ればお安くイクラを楽しめるという北海道民の特権が(´Д`)
とか思いながらスーパーの鮮魚コーナーを見ていると、カジカの子なるものを発見。
100gあたり97円ということで、生筋子の約1/10の値段だ。
そういえば知り合いが、カジカの卵の醤油漬けがイクラ並においしいと言ってたな。
うちの親父殿なんかはイクラよりカジカの子の方が好きだと言っていた。
おいしく作れるかわからないし、そもそも口に合わない可能性もあるけどこれだけ安いなら物は試しだと買ってきたわけであります(`・ω・´)ゞ
カジカの子の醤油漬けを作ってみた
まずはバラす
まずは塩水の中で卵をほぐします。
温度は人肌程度のぬるま湯で、塩加減は強め、しょっぱめ、などアバウトな表記のレシピが多かったのですが今回は「海水よりはちょっと薄いかも」くらいの塩水でやってみました。
外側の卵膜はわりと簡単に取れるのですが、中の方の膜?筋?が結構多くて取りづらく、全部取るのは諦めました。
ほぐし終わったら水を切ります。
アニサキス対策は必要?
品川庄司の筋肉の方の人がイクラ丼を食べてアニサキス症になったとかならないとかって話をテレビでしちゃったもんだから、我が家で釣ってきた鮭からイクラを漬けた時も
「いるんじゃないの?」
「大丈夫なの?」
と不安の声があがりました。
40年北海道に住んでて、自分で釣ってきたり漁師の友達にもらったりと鮭やイクラには比較的縁がある方だと思いますが、イクラや生筋子からアニサキスが出たなんて話は聞いたことがない。身や他の内臓ではよく見かけるけど。
でももしかしたら筋子の中にいることがあるのかもしれない。
もしそうならカジカにもアニサキスがいることがあるので、卵にもいる可能性が否定できない。
だったら心配しなくていいように加熱しちゃえばいいじゃないか!
ということでお湯を用意します。
アニサキスは70度以上で加熱すると一瞬で死ぬそうです。
60度以上の場合は1分以上加熱すると死滅します。
写真では60度を指してますが、これに卵入れて温度下がったら意味ないだろ!ということで70度のお湯を用意し、ザルのままカジカエッグを入れちゃいます。
入りました。お湯に入れても卵の中の方の温度が低かったら意味がないので、なるべく中まで温度が上がるように混ぜます。
そして60度以上をキープした状態で、、と思ったら若干ですが60度を下回りました(´Д`)
一応1分待ちます。
くそー。でもやらないよりはマシなはずだ。次回はもっと温度を高くするか、お湯の量を多くしよう。
1分待って湯切り完了。ちょっと白くなってますが醤油に漬けて時間が経つと気にならなくなるのはイクラと一緒です。
醤油漬けレシピ
カジカの子醤油漬けレシピをいろいろ見てみたところ、醤油漬けだけあって醤油はどれも必須、めんつゆがメインになってるものもありました。
あとは、日本酒、みりん、塩、酢、生姜などは使ったり使わなかったり。
これは特にカジカの子だということを意識せずに、イクラと同じ感覚でやっても良さそうだな。とか思いながら作ってみたレシピはこんな感じ。
・カジカの子(卵) 約450g
・昆布醤油 200ml
・みりん 100ml
・日本酒 100ml
・生姜 ちょこっと
※反省点あり。これでは味が薄くて後でめんつゆを足しました。。
先にみりんと日本酒を火にかけてアルコールが飛んだかなーと思ったら昆布醤油と生姜を投入。沸騰したら火を止めて冷ましたら漬けダレの完成です。
鍋に入ってますが、卵は加熱しませんのでご注意をw
完成!感想は「いろんな意味でイクラととびっ子の中間」
一晩置いて味見をしてみたら、薄い!これは薄いぞ!となり、ドボドボっと3倍濃縮の麺つゆを追加。50mlくらいは入ったのではないかと思われます。
あとお酒感がイクラより強く感じられるような気がしたので、日本酒やみりんはもうちょっと少なめの方がいいかも。
翌日再度味見をして、まーこんなもんでしょう。って感じで完成しました。
イクラととびっ子の中間みたいな味で、イクラととびっ子の中間みたいな食感。
全てにおいてイクラととびっ子の中間だ。
ごはんにかけると化けますクッソうまいです
イクラ並のおいしさ、イクラより好き、そんな話を聞いていたのでものすごく期待していたのですが、実際食べてみた感想はそれほどのものではありませんでした。
しかし、ごはんにかけると化けます。大化けします。
うまい!実にうまい!
イクラとは別物だし好みの問題もあると思うけど、私の中ではイクラと同格な食べ物となりました。
なんていうかこう、味も食感も、何もかもがちょうどいいんですよね。
ただ残念なことに、これが市場に出回るのはものすごく短い期間です。
年内にもう1回くらい食べれたらいいなー。
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