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【間切り】漁師が使うマキリ包丁いろいろ比較してみた

漁師が使うマキリ包丁(間切包丁)

主に北海道、東北地方の漁師さんが使っている片刃の小刀を間切(マキリ)包丁と言います。

ロープや網を切ったり、魚を締めたり血抜きをしたり捌いたりと、船上で万能に使われています。

私は釣りの時にエサを切ったり、釣れた魚の血抜きをしたり、あと家に帰ってから魚を捌く時にも使うことがあります(カジカのようなややこしい形の魚はマキリを使った方が私はやりやすいです)。

実際に所有して使っているもの、通販サイトで見つけたもの、ヤフオクやメルカリで見かけたことはあるけど情報が全く無いものなど、情報がたまってきたので記事にすることにしました。

情報は随時更新していきます。

写真も少しずつ掲載していきます。

ここにないマキリの情報があればコメントいただけるとうれしいです。

 

辰守

■産地 新潟県燕三条

■メーカー 不明

■商品名 辰守

■長さ(ミリ) 105、120、135、150、165、180

■鋼材 黄紙鋼、安来青紙2号、ステンレス、0.85%カーボン モリブデンパナジウム タングステン

 

釣具屋等で良く見かけるので入手しやすく、サイズや鋼材のバリエーションも豊富です。


 

正広

■産地 岐阜県関市

■メーカー 株式会社マサヒロ

■商品名 正広

■長さ(ミリ) 135、150

■鋼材 ステンレス鋼付V徳2号、当社オリジナル ハガネ(硬度 HRC60)

 

こちらも釣具屋で見かけたことがあります。


 

美貴久

■産地 兵庫県三木市

■メーカー 有限会社池内刃物

■商品名 美貴久

■長さ(ミリ) 135、150

■鋼材 安来白紙鋼(2号) 黒打ち、槌目

 

通販でたまに見かけます。


 

上がマルマン佐藤別型135ミリ、下が美貴久150ミリ。

木製の鞘に入ってる風貌は完全にドスです。

 

実際に使ってみましたが使い慣れない刃の形状のためか私には使いづらかったです。

もうちょい短いやつだったら良かったのかも。

 

裏面の刻印はこんな感じ。

 

 

丸万(おすすめ)

■産地 山形県村山市

■メーカー 株式会社マルマン佐藤

■商品名 丸万

■長さ(ミリ) 105、120、135、150、165、180

■鋼材 青紙鋼、ステンレス

 

はじめて手に入れたマキリがここのmki-01:別型マキリ135mmです。

父が2本持っていたので1本もらいました。

長さや形のバリエーションが多く、私が使った中ではこれが一番切れ味が良く刃持ちもいいです。

通販で売られているのはまだ見たことがありません

宮文刃物店で売ってましたが結構お高かったような気が(1本4000円台とか)。

ちなみに父はかれこれ30年程前に道東のとある港町の漁協の売店で購入したと言ってます(1本2000円位だったはずだぞ?と言ってました)。

 

左藤蔵

■産地 新潟県燕市

■メーカー 株式会社セキカワ

■商品名 越後名匠 左藤蔵(HIDARI−TOHZO)

■長さ(ミリ) 120、135、150

■鋼材 日立金属安来鋼(ヤスキハガネ)銀紙8号(ステンレス鋼)、青紙2号、白紙2号

 

刃物だけじゃなく屋根の雪下ろしグッズ等のアイデアグッズも製造している会社です。

ザ・マキリって感じのやつからニシンサキ、普通の包丁みたいな形のやつまでいろいろ種類があります。

使いやすそうな刃の形状をしているので一度使ってみたいのですが、オーソドックスな形の青紙4寸5分が1本6000円オーバーとちょっとお高めです。

 

井之口

■産地 岐阜県関市

■メーカー 株式会社井之口刃物製作所

■商品名 井之口

■長さ(ミリ) 155

■鋼材 クロムモリブデン鋼 AUS-8(ステンレス)

 

情報があったのがステンのみ。

価格はお手頃でした。

 

清則

■産地 越後三条(新潟県三条市)

■メーカー 不明

■商品名 清則

■長さ(ミリ) 105、120、135、150、165、180

■鋼材 伝統の地金と鋼の複合構造、ステンレス

 

片刃、両刃、左刃、波刃と、いろいろ作っているようですが製造元がわかりませんでした。

 

忠房

■産地 新潟県三条市

■メーカー 株式会社タダフサ

■商品名 忠房

■長さ(ミリ) 120、135、150

■鋼材 刃物鋼(詳細不明)

 

昭和23年創業。パン切り包丁が有名っぽい。

セールで安かったので買っちゃいました。下の白いのが忠房です。

120mm 2,500円位でした。同じ木鞘の北海丹頂と並べてみました。

 

裏側。

木の鞘が付いているマキリは4本目ですが、すんなり入るのに抜こうとしたら抵抗が強いという完璧な仕上がりです。

 

北海丹頂と比べると刃の幅が広いです。

箱出しでの切れ味は過去一かもってくらいコピー用紙がスパスパ切れます。

 

登録 忠房

 

裏面は真っ平らです。

 

切味保証 ECHIGO SANJO

 

刃の厚みは真ん中あたりで2.78mmでした。

 

大漁

産地、鋼材等、詳細は全て不明。

 

お祭りの露店で3000円位で買いました。

 

登録 大漁

 

マルマン佐藤別型135mmとの比較。

 

 

 

左マルマン、右大漁、厚みが倍くらい違います。

 

北海丹頂

登録商標 北海丹頂

登録商標なのに情報が全くなく、製造していたのも製造終了したのもかなり昔と思われます。

ヤフオク等でたまに見かけますが、刃のみ(柄なし)のデットストックやそれを利用して作成したもの以外はかなり古いものばかりです。

写真の物もかなり年季が入っていますが、本来の使用用途で使われていたわけではないようで、刃を研いで摩耗した形跡がないように見えます。

 

お気に入りの丸万佐藤と並べてみました。

刃長は135ミリピッタリです。丸万は135ミリって書いてあるのに実寸で140ミリあります。

 

刃の裏に北海丹頂の刻印がありました。

 

北海丹頂の刃の真ん中あたりの厚みを計ってみると2.56ミリでした。

大漁と同じくらいかな?

薄いなーと思ったけど、丸万が厚いだけでこのくらいがベーシックなのかもしれません。

 

丸万は3.55ミリありました。

 

熊谷鍛冶屋

■産地 岩手県大船渡市

■メーカー 株式会社熊谷鉄工所

■商品名 丸熊印

■長さ(ミリ) 135

■鋼材 鋼(詳細不明)、ステンレス

船上作業用で、柄に浮きが付いていて海上作業時に落としても水に浮かびます。

鋼製の通常の間切の他に、特上手打ち間切(片刃・両刃)、背がロープカッターになったステンレス製間切があります。

 

その他見かけた銘柄

ヤフオクかメルカリか、何かしらで見かけたことがあるんだけど今は確認ができない銘柄達です。

 

ラウス特選○は(まるは)

20年位前まで羅臼の金物店で販売していた、○は(まるは)印の間切包丁。

通称ラウスのマキリ。

青紙鋼で、ナタの鞘のような四角い木製の鞘に入っています。

150mmと180mmは見たことがあります。

新品未使用のデッドストックがヤフオクに出てたので5,000円位で落とせそうなら買っちゃおうかと思ったのですが、12,000円を超えてビックリしました。

 

石川製作所

燕三条

 

エリモ

 

利光

ステンレス2層

 

マダム

 

OK印

ステンレス波型

 

音丸

長さ 120~180

 

大望

ヤスキ黄紙2号

 

源音房

 

貝印

全鋼 140mm

 

SANYO

国産 ステンレス 135mm

 

大和魂

 

大福

 

日魯

 

 

高級品

佐治武士

白紙多層鋼、青紙有色ダマスカス鋼、などなど、いろいろ種類があるようです。

1本3万円前後します。

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