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ポン付けできる!20アルファードに30系のフロントサスペンション移植【DIY交換】

ショックアブソーバー交換のはずが

現在の走行距離が約126,000キロの我が家のアルファード。

距離も距離だし雪国なので冬は雪のガタガタ道でショックアブソーバーには優しくない環境です。

カーブでもブレーキングでも踏ん張ってる感じがなく、段差の後は収束せずにいつまでもボヨンボヨン。

致命的なオイル漏れはないものの(にじみ程度はあります)、ショックが抜けてしまって機能していないのがわかります。

 

20万キロまでは快適に乗りたい。

あわよくばそれ以降も乗りたいと思っているのでショックアブソーバーを交換することにしました。

リアショックアブソーバーは構造上交換がそれほど難しくなかったので自分で交換しましたが、フロントはさすがにバネ縮める機械とか持ってないし、プロに任せるつもりでした。

 

20アルファードに30系のフロントサスペンションがポン付けできる

YouTubeを見ていたら20系と30系のアルファードはフロントサスペンションの形状が一緒なのでポン付けできて、30系でも後期のやつは乗り心地もより良くなっていてすげーいいという情報を得ました。

※リアは形状が違うので流用できません。

マジか。

しかも今新車でアルファード買ってる人達が納車の時点で車高調付けるパターンが多いからヤフオクやメルカリに30系後期の新車外しのサスペンションが腐るほど出品されているわけですよ。

私が購入した時の相場は約2万円でした。

 

DIY交換 手順

足回りは重要保安部品です。

自分で自分の車を触る分には法的に問題ありませんが、他人の車を触る場合は整備士免許が必要です。

作業を行う場合は自己責任でお願いしますm(_ _)m

 

外す場所と締付トルク

エンジンルーム側から外すのはアッパーマウント部の14ミリのナット3個(締付トルク50N・m)

タイヤ側からはブレーキホース固定用14ミリボルト1個

ABSハーネス固定用クリップ1個

ダンパーロア固定用22ミリボルト・ナット2個(締付トルク240N・m)

スタビリンク固定用17ミリナット(締付トルク74N・m)

外す場所は以上です。

 

左右両輪ジャッキアップする

まずフロント両輪をジャッキアップしてウマ(リジットラック)を掛けます。

片側づつだとスタビリンクが外れないので無理っぽいです。

 

私はこの油圧ジャッキで左右一気に上げてます。

 

ウマはこのタイプを使ってます。

 

ワイパーカウルは外さなくて良し

YouTubeやみんカラでやっている人達はほぼ全員がそのまま手を突っ込んでアッパーマウントのナットを付け外ししていますが、正式にはワイパー外してワイパーカウル外して行います。

 

急がば回れだろと思って途中まで外してみたのですが、想定より外すものが多くてビックリ。

やっぱこれ手突っ込んでやった方がいいのでは?ってことで確認してみると、

 

運転席側。普通に見えるし目視しながらナットにラチェットかけることもできます。

 

助手席側。こちらも問題なし。

手前のエアクリボックスがちょっと邪魔なのでディープのコマor首振りのラチェットがあると作業しやすいです。

ナットを全部外してしまうと下側を外した時にいきなり落ちてくるから緩めた状態で1本は残しておいた方がいいという情報がありましたが、一人作業なので下を支えながら上を外すことができないしサスの下にジャッキを掛けてたら全部外してしまってOKです。

 

22mmはインパクトレンチがあった方がいいです

下側(タイヤハウス側)に来ました。

カバーも破れちゃってるし、なんかもういろいろボロボロですね。。

 

いろいろ戻す際に、

あれ?この線どっち側通ってたっけ?

ボルトナットの向きはどっちだっけ?

ってならないように作業前に写真を撮っておくことをおすすめします。

 

スタビリング側。

ブレーキホース固定用ボルト(14mm)とABSハーネス固定用クリップはサクッと外れました。

スタビリンクの17mmナットは共回りするので6mmのヘキサゴン(六角)を使います。

22mmのボルトナットはスピンナーハンドル(ブレーカーバー)の2本使いで若い頃ならやれた自信がありますが、今やると負傷しそうなのでインパクトレンチを使いました。

 

ちょっと高いけどタイヤ交換も楽になるし、コードレスで使いやすいのでおすすめです。

36Vなのでパワーも十分あり、規定トルク240Nで錆で固着しているボルトナットがいとも簡単に緩みました。

 

コマはDIYの味方SK11のセットを買いました。

 

下にジャッキを当てて安全に下ろす

22ミリのボルトは2本あります。

両方緩んだらボルトを外す前に下にジャッキを掛けて(当てる程度)ボルトを抜く際も1本抜いたらドライバーか何かを突っ込んでからもう1本を抜くというように、一気に落とさないよう注意しながらゆっくりジャッキを下げていきます。

サスペンション自体がかなりの重量なのでいきなり外れて支えきれなかったりするとブレーキホースやABSハーネスをぶっちぎってしまう危険性がありますので慎重に行きましょう。

 

新旧比較

右が外したANH25W(20系後期の4WD)のサスペンションで、左がこれから取り付けるAGH25W(30系後期の4WD)のサスペンションです。

四駆にFF用や、その逆も形状的にはいけそうな気がしますが、四駆とFFはそもそも車高(最低地上高)が違うので車高が若干変わってしまう可能性があります。

 

逆の手順で戻していく

正式な手順だとアッパーのナットを先に付けて本締めしてから下の22ミリのボルトナットを付けることになってますが、ひとりだとこのようにはできないので先に下の22ミリを手締め程度で取り付けて、アッパーの穴を合わせながらサスの下に当てているジャッキを上げていきます。

これがなかなか合わなくて苦戦しましたが、ボルトと穴が合ってないのに無理にジャッキアップするとボディ側が変形する可能性もあるので慎重に行います。

アッパーがはまったらナットを付けて(50N・m)、スタビリンクも取り付けて(74N・m)、22ミリのボルトナット(240N・m)は210Nまでのトルクレンチしか持ってなかったのでひとまずそれで締めてその後インパクトで締めていくらかナットが締まっていくのが確認できたのでそれで良しとしました。

あとこの22ミリのボルトナットはボルト側を固定してナット側で締め込みます。リアとは逆なのでご注意を。

【追記】

22ミリボルト2本の穴のガタでキャンバー角調整ができるようになっているので、付け方次第でアライメントに影響します。やり方は後日別途記事にします。

 

プレートは要交換です

パーツリストでここにプレートみたいなのが挟まってるのは知ってて、交換した方が良いのでは?って一瞬思ったんだけどゴムのブッシュなんかと違って消耗するようなものではないと予想していたのですが、、

錆がひどいw

錆っていうかちょっと触っただけでも崩れていくような感じで土に還りつつあります。

とりあえずもうしょうがないのでこのサビサビを再利用し、後日新品に交換しました。

完全なる二度手間です(´Д`)

このプレートの純正品番は 48687-28010 です。

あと古い方の真ん中についているキャップみたいなやつ、これの移植も忘れないように。

 

プレートの防錆

後日購入したプレートです。

これそのまま使ったらまた同じように錆びまくって大変なことになりそうなので、何かしらの防錆処理をしたい感じです。

塗装が無難かな?何か良い方法ないだろうか。

 

いろいろ調べた結果クレのスーパーラストガードなる防錆スプレーを発見。

ベタベタするというクチコミと乾燥したらサラッとなりますというクチコミがあり、どっちよ!と思いながら試してみた結果は、

 

サラサラでもベタベタでもない、その中間って感じの仕上がりになりました。

これはやった方がいいと思いますよ。

 

スタビリンクの六角の穴が錆でナメた事件

購入時にガッツリシャーシブラック吹いてもらったのでパッと見ではわかりませんが、元々はかなり錆のひどかった車です。

スタビリンクのナットが共回りしないように6ミリの六角レンチを使うのですが、その六角の穴が錆で腐食してナメてしまいました。

 

助手席側のショックに固定されてる方がナメてしまい途方に暮れましたが、ショックごと外して別途新品のスタビリンク買えば問題ないことに気付いたので大至急注文しました。

届くまではウマに掛けたままで、2日間車を使えませんでした。。

 

GMBスタビライザーリンクが仕様変更された?

純正品番は 48820-42030 です。

どうせ買うなら左右とも新品にしようと思ったんだけど、純正×2を定価で買うと9,000円とかしちゃうのでもうちょっと安いのを探してみます。

 

2本で3,000円程度の互換品もいろいろありますが、長く使わないのならこんなので十分なのかもしれませんがまだまだ乗りたいので却下。とか言って間違って1本買っちゃったのでいろいろ比較した結果は後程。

 

いろいろ調べた結果、GMBってメーカーのは純正に近い品質だけと少しお安く帰るみたいなので今回はこれに決定。

 

2本まとめて買うつもりが、その時最安だったAmazonに在庫が1個しかなかったので、とりあえずさっさと車を動かせる状態にしたかったので1本だけ購入しました。

 

GMBの品番は1001-06801

 

先に購入したGMB製が右のやつで、1週間後に再入荷したので同じくAmazonから追加購入したGMB製が左のやつ。

なんかもう見た目からして全然違うんだけどちょうど仕様変更されたタイミングだったんだろうか。

 

後から買ったやつの箱。ちょっとデザインが変わってます。

 

前のは2018~2019年だったけどこれは2020年までになってるからやっぱちょっと新しいのかな。

 

品番は一緒です。

 

これは上が後から買ったGMB製で、下が1本2,000円とかで売ってる安いやつ。

後から買ったGMB(新仕様?)はボルトがグネグネ動くし取付時は六角レンチないと共回りします。

先に買ったGMB(旧仕様?)はボルトはグネグネ動くけど取付時は六角レンチがなくても共回りせず規定トルクで締付ができました。

安物はボルトが動かなくてガチガチだし共回りもせず、棒の部分は細いし付属のナットも安っぽいです。

この安物はGMB製のと勘違いしてメルカリで購入したのですが、見た目に貧弱なので使いませんでした。

 

先に助手席側を交換して、後日運転席側を交換しようとしたら今度はスタビライザー側の六角の穴がナメてしまいました。

錆って恐ろしいね。

 

ナメた六角穴ボルトの取り外しに使えるような商品もあるようですが、今回の場合だと六角は締める方向に効かなきゃ意味がないのでこの手の商品は使えません。

 

結局サンダー(グラインダー)で切断しました。

 

雪国で塩カルにやられて錆びまくってる車だとスタビリンクの六角穴がアボンしてることは良くあることのようなので最初から切る準備もしておくといいかもしれません。

 

ここは六角レンチ使うと普通のトルクレンチが使えないのでリアの時に購入したカニの爪みたいなやつを使用しました。

 

これ使うとトルクの計算が変わる(既定値より少なくなく)みたいなんだけど、正しい数値がわからなかったので既定値で使いました。

弱いのは困るけど多少強いくらいなら問題ないってことにしときます。

 

感想 これはすごい

何がすごいって踏ん張りがすごい。

曲がる時も止まる時もめちゃめちゃ踏ん張りが効いています。

新車から乗っているわけじゃないので新車のフィーリングはわからないのですが、まさかこんなに変わるとは思いませんでした。

生まれ変わったとか蘇ったとかそんなレベルではなく、なんかもう別な車種って感じですよw

段差を踏んだ時の衝撃もソフトになったし、ボヨンボヨンせずに1発で収束するようになりました。

 

昔95プラドに乗っていて、純正ショックが抜けてひどかったのでビルシュタインのショックに交換したことがあるんだけど、あの時と同じくらいの感動がありました。

 

ジムニーといいアルファードといい、旧型乗りなのに新型のサス(ショック)が流用できてしかも新車外しが出まくってるので格安で購入できるというありがたい状況です。

DIY交換するかどうかは別にしても、持ち込みでプロ任せでも全然いいと思うので該当車種に乗っているなら絶対やった方がいいと思いつつも、公式に互換性があると発表れているわけじゃないので繰り返しになりますがやる場合は自己責任でお願いします。

m(_ _)m

 

【まとめ】トヨタ アルファード ANH25W
私のアルファード紹介 トヨタ アルファード  型式:ANH25W エンジン:2AZ 2400cc  ミッション:CVT 駆動形式:4WD  グレード:2.4S 7人乗り 平成23年(2011年)12月登録(後期型) 購入時の走行距離は118...

コメント

  1. みわ塗装店 より:

    はじめましてこんばんは、30のサスペンションを20への流用記事を探してたら見付けさせて頂き熟読させて頂きました、とてもわかりやすく読みやすかったです、で質問なのですが20と30のサスペンションの形状は全く同じ形状でしたでしょうか?と言うのも同じ形状なら30のサスペンションに20用のモデリスタダウンサスを組みたいなと考えてまして・・・わかるようならお教え頂きたいと思いコメントさせて頂きました、時期的にお忙しいとは思いますが宜しくお願いします。

    • お専務 より:

      コメントありがとうございます!
      フロントは20用と30用を並べた比較画像を見てもバネの形状もほぼ同じように見えますので付くのではと予想します(確信なし)。
      リアは全く形状が違うので不可です。
      フロントだけ20用モデリスタダウンサスを使ってリアには別で30用のダウンサスを用意する。ということならいけそうな気がしますが、前後とも使うのは無理です。